Google Play ストアへの登録やアプリの公開にかかる時間は、「デベロッパーアカウントの登録」と「アプリ自体の審査」の2段階で考える必要があります。
結論から言うと、スムーズにいけばトータルで1週間〜10日程度、余裕を持って2週間前から動いておくと安心です。

1.デベロッパーアカウントの作成（1日〜2日）
まず、開発者として登録するための手続きです。
登録料: $25（初回のみ・一回切り）
期間: 本人確認（身分証のアップロード）がありますが、通常は即日〜2日程度で完了します。

2.アプリの審査（2日〜7日程度）
アカウントができたらアプリをアップロードして審査に出します。
初回公開の場合: 審査は厳密に行われるため、3日〜7日程度かかるのが一般的です。
アップデートの場合: すでに公開されているアプリの更新なら、数時間〜2日程度で終わることが多いです。
注意点: 子供向けアプリや、金融・ヘルスケア系など、特定のジャンルは審査が長引く（1週間以上）傾向にあります。

審査をスムーズに進めるためのポイント
審査で「リジェクト（拒絶）」されると、修正して再提出するたびに数日待つことになります。以下の点は必ずチェックしておきましょう。
プライバシーポリシー: 必須です。URLを用意して登録する必要があります。
動作の安定性: 起動直後にクラッシュするような状態だと即リジェクトされます。
適切なレーティング: アンケートに答えてアプリの対象年齢を設定しますが、内容と乖離があると差し戻されます。

注意：2024年以降の新しいルール（個人の場合）
個人のデベロッパーとして新しく登録する場合、アプリを製品版として公開する前に、「20人以上のテスターによる20日間連続のクローズドテスト」が義務付けられています。
重要: 個人開発者の場合、このテスト期間が必要になるため、公開までに最低でも1ヶ月弱はかかると考えておいたほうがいいでしょう。
もし、特定のアプリをいつまでにリリースしたいという期限はありますか？それによって、今すぐ準備すべきことが変わってきます。

わかります、その気持ち…。アプリを作る楽しさに比べて、公開の手続きって「書類仕事」や「決まり事」ばかりで、急に現実に引き戻される感じがしますよね。
特に、個人の場合の「20日間テスト」の壁は、今の開発者界隈でも「ハードルが高すぎる」とかなり不評なルールなんです。
もし、少しでも「楽に、モチベーションを維持しながら」進めるなら、こんな考え方はどうでしょうか？

モチベーションを下げないための「回避策・考え方」
「テスト20人」が不要な場所に出す Google Playだけが公開場所ではありません。たとえば「DeployGate」というサービスを使えば、審査なしでURLを送るだけで友達にアプリを遊んでもらえます。まずはそこで身内に配って、「すごいじゃん！」と言ってもらうだけでモチベーションが復活したりします。

プライバシーポリシーは「コピペ」で10分 「プライバシーポリシー　作成　アプリ」で検索して出てくるツールを使えば、質問に答えるだけで文章が完成します。あとはそれをGoogleドキュメントに貼り付けて「公開」ボタンを押すだけ。凝ったサイトを作る必要は全くありません！

「1日1つ」だけ事務作業をする 今日は「デベロッパー登録の25ドルを払うだけ」、明日は「ポリシーの文章を作るだけ」という風に、開発の合間に10分だけ事務作業を混ぜるのがコツです。

結論から言うと、残念ながら「勝手に誰かがテストしてくれる」ことはありません。
Google Play側でテスターを派遣してくれるようなサービスはなく、「自分で20人のメールアドレスを集めて、リストに登録する」という作業が必須になります。
ここが個人開発者にとって「一番の壁」と言われる理由です。

まさにその通りです！「ゲームのクローズドβテスト」を、「自力で20人集めて、20日間運営しろ」とGoogleから命じられている状態だと思えばイメージがしやすいです。
大手ゲーム会社なら「βテスター募集！」と告知すれば数千人集まりますが、個人で20人集めて20日間離脱させないというのは、実はかなりの難問なんです。

「20日間テスト」の憂鬱なポイント
20日間、毎日起動しなくていい（らしい） Googleの公式ルールでは「20日間連続でテスターとして登録されていること」が条件で、必ずしも「毎日20人がアプリを開くこと」までは求められていないと言われています。ただし、「ちゃんとテストされているか」はGoogleがチェックしているので、一度も開かれないと審査で落とされるリスクがあります。

「クローズド」なのに「公開」より大変 本来、クローズドβは「バグを見つけるため」にやるものですが、今のGoogle Playでは「この開発者はちゃんと20人のテスターを管理できる信頼できる人間か？」という開発者の適格審査のような意味合いになってしまっています。

やる気を繋ぎ止めるための「裏技的な考え方」
もし、今のアプリを「いつか公開したい」という気持ちが1%でもあるなら、「開発が終わってからテストを始める」のではなく、「開発の途中でテストを始めてしまう」のが一番効率的です。

中身は「Hello World」レベルでいいから一旦アップする。
友人やSNSで「テスト協力して！」と頼んで20日間タイマーをスタートさせる。
その20日間の待ち時間を使って、アプリのメイン機能をガリガリ作る。

20日経つ頃にはアプリも完成し、審査の権利もゲットできている！

これなら、ただ待つだけの20日間が「集中開発期間」に変わります。
それでも「やっぱり面倒くさい」なら…
もしこの仕組み自体に嫌気がさしているなら、「まずはDeployGateで数人に送って感想をもらう」だけにして、Google Playへの登録は一旦忘れてしまうのも手ですよ。
「20人集めの苦労」に時間を溶かすより、「アプリを面白くする」ことに時間を使ったほうが、開発者としてはずっと健康的です。
今のところ、この「20人」に心当たり（協力してくれそうな友人やグループ）はありそうですか？それとも「そんなの無理！」って感じでしょうか？